昭和、平成時代の河川管理現場で体験したこと

見聞きしたこと、考えたこと、出来なかったことを伝えたい

河川の本卦帰り

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 水は、地表を流れる水も地下を流れる水も同じ性質があり、より流れ下りやすい方向を探し出して流れる性質があります。 この図は、四国の吉野川下流の「流域治水地形分類図」です。 現在は堤防で一見洪水を閉じ込めていますが、昔の流路跡(青色縞模様)は平野をのたうちまわったいたことが読み取れます。地下では今もつながっているのです。 こんな図面を見ながら、洪水発生時に、どの地点を注意したらよいかを、調べておく必要があります。 下のURLは、国土地理院が発表している「流域治水地形分類図」のデータ置き場です。

 http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/fc_list_a.html

これを開くと、国土地理院のホームページが開きますので、そのページの検索画面から

「 国土地理院 治水地形分類図」で、河川名が選べる画面にたどり着きます。 ここから、見たい一級河川を選択します。

 

 現在設置してある堤防の能力を上回った洪水が来るとき、昔の流路に本卦帰りをする恐れがあることを知っておくことは、平地に住まいする者にとっては本当は必要なことです。