昭和、平成時代の河川管理現場で体験したこと

見聞きしたこと、考えたこと、出来なかったことを伝えたい

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の堤防のほとんどは、構造体 としては作られていない

被災のたびごとに拡張してきた歴史的建造物 家屋や橋梁などの人工工作物のほとんどは、その構造体に対して安全を保障する設計基準があり、これに対応できる構造物が設置されています。 堤防も人工構造物なので、堤防がどの程度の外力(洪水の規模など)なら…

流域は巨大な水質浄化施設

地上に降った雨は水蒸気となり、また地表、地下を流れて海にいたることはだれでも知っていることです。 しかし流域を流れ下る過程で植物を育て、地下を流れると岩石を溶かし、また人間の活動に役立て、その結果汚染された水を分解するなどの様々な作用と流下…

「多自然川づくり」が死語になる日

「多自然川づくり」は、ネットを検索すると様々な事例や取組、考え方などを探すには苦労しない時代になりましたが 、私の記事はその創成期に見聞きした話を書いています。 いうまでもなく、河川工事は「建設産業」であり「理念」が理解できたとしても、コス…