昭和、平成時代の河川管理現場で体験したこと

見聞きしたこと、考えたこと、出来なかったことを伝えたい

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

水防活動のこと

堤防は、破堤決壊の恐れがない「スーパー堤防」以外は常に破堤の恐れがありますが、堤防の能力を最大限の発揮させるために「水防活動」があります。 昔は地域をあげて水防団(消防団)を維持していました。 下の写真は宮城県を流れる鳴瀬川に合流する吉田川…

劣化した堤防を見分ける

1、 地震で 堤天に亀裂が発生した四万十川堤防 堤防が劣化す ることは、あまり知られていません。その為もあってか、劣化を見据えた機能回復プログラムは現在設けられていません。 堤防の中を断ち割って、断面を確認する機会は少ないものですが、私は2度の…

破堤の現場

破堤寸前の現場 昭和29年(1954)9月の12号台風洪水で、四国、徳島、吉野川堤防の破堤をかろうじてま逃れた現場にいました。 私は当時中学生でした。 好奇心に駆られ堤防に到着した時、多くの水防団員は殺気立って、懸命に土俵を裏法の小段に積み上げる作業…