昭和、平成時代の河川管理現場で体験したこと

見聞きしたこと、考えたこと、出来なかったことを伝えたい

昔の川岸は、ほとんど護岸がなかったことを知っていますか

高度経済成長が始まった1960年(昭和35年)当時までは、川岸の法面は法面を覆う護岸は肝心な場所にしか設置されてなく、洗掘防止のために捨石、沈床などの根固工をほどこすのが精いっぱいでした。 フランスの会社が開発した「テトラポット」が日本に入ってきたのは、高度経済成長が始まった昭和35年(1960年)頃です。 

 当時一般の海岸堤防を波浪から守るための根固め工法は「捨石」が一般的でしたが、河川においては、古くは川岸の浸食のを防ぐため前面に木枠を水面下に沈め、石を重しにした「沈床」が伝統工法として全国で一般に使われていました。。